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女将の日記

2007/06/19

嬉しかった!1年ぶりの玄達

深夜+午前便仕立=懲りない玄達遠征記
6月15日~16日、深夜と午前便の玄達仕立てでお世話になった。泰丸も大型新造船の就航で遠征するのは大変なスケジュール調整であるが、特別扱いでない原理原則に従っての釣行計画。双方(船宿、我ら乗客)の疲労は最高潮であったし、怒ったような玄達瀬の海との戦いの末、最後に微笑んでくれた。

15日、泰丸までの道中、埼玉、大阪、三重、滋賀、名古屋から集まった、わがままで懲りない集団と合流して22:00過ぎ、駐車場に到着。船は半夜便で出ておりギリギリに帰ってくるとの事なので、何時もの女将との毒舌攻撃はソコソコにして(何故か、皆緊張していた様子)準備万端整え、帰港を待った。 
水島沖には、大型マイカの一発狙いで漁火が焚かれ幻想的。大船長に聞くと沢山は獲れない、やはり一発狙いだからね・・・。

23:00前、泰丸の帰港。皆さん五目にスルメをとり、満足そうに降りてくる。我々のクーラーを見て???のご様子。きちっと掃除をして頂いた泰丸に乗り込む。直ぐに出港、沖は少々波のある程度と聞いていたが、玄達は3m以上で厳しい様子。スルメ操業して朝方に様子を観て判断をすることにした。若干のローリング、時々船底を叩きながら40分ほど走っただろうか、その時船長が飛び出てきて、えらいこっちゃあ~、魚の餌はちゃんと積んだのだけど(船長のお弁当も積込んだ)、大事な皆さんのお弁当を積み忘れて・・・ココまで来てまった、ココから引き返す事も・・・どうしよう~、そんなことも有ろうかと我ら準備万端に対応してありまっせ!陸に上がり女将をとっちめたるで、安心して行って。と船長を宥める。・・・エンジンスローとなり錨が打たれる。キャビンから飛び出てスルメ攻撃隊の開始、直ぐに乗り出す。何時もと違う乗り、入れ掛りも何度と無く有り生簀が見る見るうちにイカでイモ洗い状態に。船長の選択が一発で決まったようで、満足気で船中を見回ってくれた。 
今回のメンバーは、イロイロ方々から集まり、ご当地での釣経験者は3名で他は始めての方。日頃ジキングに天秤フカセの為、少々イカ釣りに戸惑ったものの、船長からのレクチャーを受ければ、それはそれ直ぐに要領を掴み早速イカの連荘Get。この乗りにはビックリした様子で、やりたおす!釣たおす!釣れる、釣れる、アッと言う間に深夜のイカ釣りが終了したが、Top100オーバー、スソ50オーバー(疲れたので途中中断した方)。

午前4時、いよいよ玄達に向けて走る。やはり沖は凪が悪く、次第に波も高くなってきている。ウトウトしているとエンジンスローとなるが、船も左右前後に揺れる、揺れる。どんなに低く見積もっても3Mは有ろうかの波高。ここで小生はマグロ状態で迎えるのか? 

しか~し、投錨されて外に出てみれば意外と持ち直し元気そのもの!まあ、最初から行けるところまでヤル覚悟だったので、それが良かったのかも?メンバー一人(寝不足)を除いて、皆元気はつらつ!荒くれ蒙者達が一斉に準備に取り掛かる。船長から深場のメダイ狙いですから、天秤でやって!オー、望むところ。3mグラス1ピースにPE6号、ハリス10号x6m・2本針にスルメの腸部を取出しイザ60mの棚へ決戦!凪は悪い、反応が無い、えさ獲りも居ない、2~3度コマセを詰め替えるが、全く反応が無い。船長がこの波と潮と風のアンバランスで船が少しずつ動いてまう、打ちかえすので待って!2~3度繰り返すも竿は波に揉まれて叩くだけ、反応のないまま時間が過ぎる。既にココへ来るまでに何時もの倍近い時間を掛けて昇ってきている様子。もう9時は回っていただろうか、午前便の仕立てリミットまで後4hしかない。船長は意を決し浅場の完全フカセに向かいます、準備してくださいの指示。途中で見かけた船は、よく見る色の船ばかり、もちろん他港からの出船はなかった。 

潮周りを繰り返し、投錨し「やって!」のアナウンス。道糸フロロ7号にサルカンを介し10号x6m・2本針を流す。見た目より潮は早くなく、丁度良い流れのように出て行く、50、100、150、200m、浅場なのでこの程度のメーター数で何度も繰り返す。

丁度トモから流していた釣友のリールがピピピと鳴り合せてクラッチが入った。竿先は曲がり、気持ち良さそうに、玄達初物のやり取り開始。曲がり具合から青では無いが、とにかく船中1本が欲しかった。今日の為に新調してきてくれた船長の大きな綺麗なタモに納まったのは、腹の膨らんだでっぷり黒ずんだ68cmの真鯛!(結果船中最大になった)全員で拍手喝采。半分諦めていた様子から玄達瀬は微笑んでくれた。何か厳しい航海を乗越え、ご褒美かの気持ち。小生も何度と無く流す、コマセを撒く、100m超えた所でリールが鳴く、クラッチが入る、グワ~ンとこの時とばかりに合わせを入れる。乗った、船長!乗ったで~。この当たりも青系ではなく真鯛の予感、無事船長のタモに納まったのは、50cmほどの綺麗な真鯛。オ~塩焼きサイズ!GET。それから立て続けに真鯛が掛かり、自分の最高寸67cm(この1cmがなかなか抜けない)。それから巨大イサキが連荘で揚がりだした。型揃いで皆40cmオーバー、中には45cmも獲れ贅沢言うのではないが、嬉しい外道だ。

凪は多少良くなってきたが、相変らず風が強く、波も治まって来ない、流してもお祭りが頻繁に起きた為船長に無理言って、玄達ブランドの角獲り大作戦をお願いしたが、僚船が正にそこで操業しているが、全く獲れていない。顔を出さない、よほど悪い潮だ。とのことで、諦め12:30玄達を後にした。帰りもスピードは出せず、何時もの倍近く掛かって桟橋に到着。

とりあえず、皆さんもご存知だと思うし、体験された事が有ると思いますが、このような状況下で解禁日に玄達へ行き、漁が有って(大漁・不漁関係なく)、無事帰還出来た事は、ドエりゃァ嬉しいし、船長、 
一緒に同行してくれた方々が居たからこそ、出来た事。 
船長はじめ、送迎してくれた女将に徹君に伊呂波のスタッフ、皆さん、ありがとう御座いました。これで気分良く、今シーズンの釣を開始する事が出来ました。重ね重ね御礼申し上げます。

<追伸> 
「8月の禁漁になる前に、角獲り人数限定乗合でも考えて!来年の玄達も仮予約しとくよ!」と言ったが、船宿全員に全く相手にされず、明日のキス釣の話から、何故か引き戻す事が出来なかった(笑い)・・・?。 

以上

チーム懲りないおとっつあん。

                                2007年6月18日